
「介護の仕事に興味があるけど、全くの未経験だし、特別な資格も持っていない…」
「これから介護職を目指したいけれど、何から始めればいいか分からない…」
そんな不安を抱えて、この記事にたどり着いたのではないでしょうか?
その気持ち、とてもよく分かります。新しい分野、特に専門性が求められるイメージのある介護職への挑戦は、誰だって不安を感じるものです。
- 未経験から介護職になるための具体的な方法
- 最初に取るべきおすすめの資格(介護職員初任者研修や実務者研修)
あなたが自信を持って介護職への第一歩を踏み出すための情報が満載です。
未経験で介護職は無理?

「介護って専門知識や経験がないと難しそう…」
「そもそも資格がないと、介護の仕事ってできないんじゃないの?」
未経験から介護職を目指すとき、多くの方がこんな疑問や不安を感じると思います。
確かに、人の命や生活に深く関わる仕事ですから、専門性が高いイメージがありますよね。
実は、介護業界は未経験者や無資格の方を積極的に採用している事業所はあります。
人手不足という背景もあり、意欲のある方であれば「まずは現場で働きながら学んでほしい」と考えている職場も多いのです。
しかし、無資格のままでは担当できる業務に制限があったり、給与面で差が出たりする可能性も。長く介護職として活躍したい、スキルアップしたいと考えるなら、やはり資格の取得は大きなアドバンテージになります。
この記事では、その「資格」について、特に未経験の方が最初に目指すべきものを中心に詳しく解説していきます。
未経験からスタートして活躍している介護士は本当にたくさんいます。まずは、未経験者が介護職になるための具体的な道筋を知るところから始めましょう!
未経験者が介護職になるためのステップ&おすすめ資格
未経験から介護職としてキャリアをスタートさせる方法は、大きく分けて2つあります。
そして、その先を見据えるなら資格取得がおすすめです。
ステップ1:まずは「無資格OK」の求人から探してみる
「介護助手」や「サポートスタッフ」といった職種名で、無資格・未経験者を募集している求人があります。
・メリット:すぐに働き始められる、現場の雰囲気を知ることができる。
・デメリット: できる業務が限られる(身体介護は基本NG)、給与が低い傾向にある。
ステップ2:キャリアアップを目指すなら「資格取得」が王道!
介護のプロとして知識や技術を身につけ、仕事の幅を広げたいなら、資格取得が断然おすすめです。
特に未経験の方には、以下の資格が入口となります。
- 介護職員初任者研修(旧ホームヘルパー2級):介護の入門資格
- 介護福祉士実務者研修:初任者研修の上位資格
『初任者研修』と『実務者研修』の違いについて更に詳しく説明していきますね。
初任者研修 vs 実務者研修 徹底比較!
「初任者研修」と「実務者研修」、名前は似ていますが、目的や内容は大きく異なります。それぞれの特徴を比較しながら、あなたに合った資格を見極めましょう。
介護職員初任者研修とは?
目的:介護の仕事を行う上で基本となる知識・技術を習得すること。いわば介護職の入門編です。
対象者:これから介護職を始めたい未経験者、介護の基礎を学びたい方。
取得期間(目安): 約1ヶ月~4ヶ月(通学・通信併用など学習スタイルによる)
費用(目安): 約5万円~10万円(スクールや地域による)
介護職員初任者研修で学ぶ項目 | ||
---|---|---|
研修項目 | 内容 | 時間数 |
職務の理解 | 介護の職種やサービス・施設など、職務内容について | 6時間 |
介護における尊厳の保持・自立支援 | 介護にあたって大切にすべき、人の尊厳や権利、介護サービス利用者の能力に応じた自立支援など、基本的な理念 | 9時間 |
介護の基本 | 介護で求められる専門性や職業倫理、他の職種との連携、事故や感染などのリスクマネジメントなど、実際の仕事で押さえておくべき基本 | 6時間 |
介護・福祉サービスの理解と医療との連携 | 「介護保険制度」や「障害者総合支援制度」など、介護に欠かせない制度やサービスの理念や仕組み。医療・リハビリテーションなどとの連携 | 9時間 |
介護におけるコミュニケーション技術 | 介護サービス利用者やその家族との信頼関係を築くコミュニケーションや、職員同士の情報共有など、コミュニケーションの重要性や考慮すべきポイントなど | 6時間 |
老化の理解 | 加齢による身体や心の変化、疾病による症状や訴えなど、日常生活への影響 | 6時間 |
認知症の理解 | 認知症とはどのようなものなのか、基礎知識や健康管理、心身や生活にもたらされる変化、必要なケアなど | 6時間 |
障害の理解 | 障害福祉の基礎知識や、心理・行動の特徴、本人や家族への支援など | 3時間 |
こころとからだのしくみと生活支援技術 | 介護技術の根拠となる人体構造や機能、安全な介護サービス提供方法などの基礎と、現場で必要とされる「車いすの介助」「入浴介助」「着脱介助」「体位変換」などの実技演習 | 75時間 |
振り返り | 研修全体を振り返り、重要なポイントや疑問を改めて確認 | 4時間 |
メリット
- 介護職としての基本的な業務を行えるようになる(特に訪問介護が可能に)。
- 就職・転職活動で有利になる。
- 介護の基礎が身につき、自信を持って仕事を始められる。
実務者研修とは?
目的: より質の高い介護サービスを提供するための実践的な知識・技術、医療的ケアの基礎を習得すること。介護福祉士国家試験の受験資格を得るために必須の研修です。
対象者:介護職としての実務経験がある方、初任者研修を修了した方、介護福祉士を目指す方。
取得期間(目安): 約6ヶ月(無資格者の場合)。初任者研修修了者は一部科目が免除され短縮されます。
費用(目安): 約10万円~20万円(無資格者の場合。保有資格により変動)
実務者研修で学ぶ項目 | ||
---|---|---|
研修項目 | 内容 | 時間数 |
人間の尊厳と自立 | 尊厳を守る介護の基本理念を学ぶ | 5時間 |
社会の理解Ⅰ | 介護保険制度の体系、目的を学ぶ | 5時間 |
社会の理解Ⅱ | 介護実践に関する制度を学ぶ | 30時間 |
介護の基本Ⅰ | 介護福祉制度、倫理について学ぶ | 10時間 |
介護の基本Ⅱ | 介護における安全の確保とマネジメント | 20時間 |
コミュニケーション技術 | 利用者との関係づくりを習得 | 20時間 |
生活支援技術Ⅰ | 食事・排泄・清潔保持の方法 | 20時間 |
生活支援技術Ⅱ | 移動・衣類の着脱・環境整備など | 30時間 |
介護過程Ⅰ | アセスメントの基本を学ぶ | 20時間 |
介護過程Ⅱ | 介護計画の立案と実践を習得 | 25時間 |
介護過程Ⅱ | 介護過程の展開の実際 | 25時間 |
発達と老化の理解Ⅰ | 老化の特徴と生活支援の視点 | 10時間 |
発達と老化の理解Ⅱ | 高齢者の多い症状・疾病等と留意点 | 20時間 |
認知症の理解Ⅰ | 認知症の種類と適切な対応 | 10時間 |
認知症の理解Ⅱ | 認知症の人や家族への支援の実際 | 20時間 |
障害の理解Ⅰ | 障害者福祉の理念 | 10時間 |
障害の理解Ⅱ | 各障害の特性と支援の工夫 | 20時間 |
こころとかだらのしくみⅠ | 人体の構造と基本的な機能 | 20時間 |
こころとかだらのしくみⅡ | 各臓器の働きと変化を理解 | 60時間 |
医療的ケア | 喀痰吸引・経管栄養の基礎知識 | 50時間 |
合計 | 450時間 |
メリット
- 介護福祉士国家試験の受験資格が得られる。
- 訪問介護事業所でサービス提供責任者(サ責)として働ける。
- たん吸引や経管栄養などの医療的ケアの基礎知識が学べる(実地研修は別途必要)。
- さらなる給与アップやキャリアアップが期待できる。
比較表 初任者研修と実務者研修の違い(まとめ)
項目 | 介護職員初任者研修 | 実務者研修 |
---|---|---|
位置づけ | 介護職の入門資格 | 介護福祉士を目指すためのステップアップ資格 |
対象者 | 未経験者、介護の基礎を学びたい方 | 介護経験者、介護福祉士を目指す方 |
目的 | 基本的な知識・技術の習得 | 実践的知識・技術、医療的ケア基礎の習得 |
期間目安 | 1~4ヶ月 | 6ヶ月(無資格の場合) |
費用目安 | 5~10万円 | 10~20万円(無資格の場合) |
主なメリット | 就職に有利、訪問介護が可能 | 介護福祉士受験資格、サービス提供責任者、給与UP |

実務者研修の内容は、初心者研修と重複しているところがあるけれど、最初から受けなきゃいけないの?
いいえ。すでに、初任者研修を取得している人は、実務者研修の一部科目(130時間)が免除になりますよ。
介護初任者研修と実務者研修の合格率(実態)
【介護職員初任者研修】
合格率:ほぼ100%
介護初任者研修は、「修了試験」と呼ばれるものがありますが、これは落とすための試験ではなく、理解度を確認するもの。
研修で学んだことをきちんと復習していれば、誰でも合格できる内容になっています。
修了試験は選択式や簡単な記述式。
講師のフォローもあるため、心配する必要はありません
【介護福祉士実務者研修】
合格率:ほぼ100%(修了条件を満たせば)
実務者研修も、単位制での修了が前提。提出課題(レポート)やスクーリングに真面目に取り組めば修了できます。
学校や通信制によって多少の難易度差はありますが、落ちる人はほとんどいません。
実務者研修の修了は、介護福祉士国家試験の受験資格にもなる重要なステップ。しっかり学んでおけば安心です。
【おすすめ】スクール&学習支援制度
僕が働いている施設でも、無資格・未経験者の採用を積極的に行っていますが、就職後は資格取得を進めています。
知識と技術は、自分を守る鎧にもなりますし、利用者さんへのより良いケアに繋がります。資格取得は、そのための確かな一歩です!!

「資格を取りたいけど、働きながらだと時間が…」
「費用はどれくらいかかるの?」
いざ資格をとろう!と思っても、どのスクールを選べばいいか迷いますよね。
また、費用面での不安もあるかと思います。
ここではスクール選びのポイントと、お得に学べる制度をご紹介します。
スクール選びのポイント
学習スタイル: 通学、通信、通学+通信など、自分のライフスタイルに合ったものを選びましょう。
費用: 総額だけでなく、分割払いやキャンペーンの有無も確認
サポート体制: 質問しやすい環境か、就職サポートはあるかなども重要です
立地・通いやすさ: 通学の場合は、無理なく通える場所を選びましょう
実績・評判: 合格率や修了生の口コミなども参考にしましょう
上記のポイントを踏まえながらも、たくさんのスクールを一つ一つ調べるのは大変です。
そんな時は、複数のスクールの情報をまとめて比較・検討できるサイトを活用するのが効率的です!
▼ おすすめ資格スクール比較サイト ▼
【 シカトル】
- 全国の介護・福祉・医療の資格スクール情報が満載!
- 希望条件に合わせて簡単にスクール検索&一括資料請求(無料)ができます。
- 割引キャンペーン情報なども掲載されているのでお得!
\ 無料で資料請求 /
【カイゴジョブアカデミー】
- 介護職専門の求人サイト「カイゴジョブ」が運営する資格スクール。
- 特定の条件を満たせば、受講料やテキスト代が無料になる「特待生キャンペーン」を実施している場合も!
- 就職サポートも充実しているのが強みです。
費用を抑えたい方や、資格取得後の就職・転職も視野に入れている方には特におすすめです
まずはキャンペーン情報をチェックしてみてください!
\ お得なキャンペーンもあります /
まずは無料の資料請求をして、いくつかのスクールのパンフレットを見比べてみるのがおすすめです。
授業内容や費用、サポート体制などをじっくり比較検討しましょう。
活用しよう!教育訓練給付金制度
費用負担を少しでも軽くしたい方は、ハローワークの教育訓練給付制度を利用できないか確認してみましょう。
一定の条件を満たせば、受講費用の最大20%(上限10万円)が支給される場合があります。
対象講座や条件は変更される可能性があるので、お近くのハローワークやスクールに問い合わせてみてくださいね。
スクール選びで失敗しないコツは、焦らずしっかり情報収集すること!無料の資料請求は、そのための第一歩です。給付金制度なども賢く活用して、お得に資格取得を目指しましょう!
まとめ
今回は、資格(初任者研修・実務者研修)について解説しました。
【本記事のポイント】
- 未経験・無資格でも介護職に就くことは可能! ただし業務範囲や給与面で制限があることも。
- キャリアアップを目指すなら「介護職員初任者研修」の取得がおすすめ!
- さらに専門性を高めるなら「実務者研修」、そして国家資格「介護福祉士」へ。
- 資格は働きながらでも取得可能! 無料資料請求で自分に合った講座を探そう。
介護職は、大変なこともありますが、それ以上に大きなやりがいと喜びを感じられる素晴らしい仕事です。
未経験だからと諦めずに、まずは情報収集から始めてみませんか?
この記事が、あなたの介護職への第一歩を後押しできれば幸いです。